「レベニューマネジメントの勘違い」〜旅館がなすべき方法とは①〜
今回のテーマは「レベニューマネジメント」の勘違いです。
特に年間稼働率が70%以下の「旅館」「リゾートホテル」の
経営者様・WEB担当者様に読んでいただければ嬉しく思います。
それでは!
レベニューマネジメントとは、客単価を変動させるだけではない
ご承知の通り、インターネットの普及により宿泊施設様(特に、旅館・リゾートホテル)の販路は大きく代わりました。
「リアルエージェント」主体から「OTA(オンライントラベルエージェント)」主体へと移行しつつあります。
そんな時代背景もあり、「ダイナミックプライシング(価格変動制)」の時代に突入しました。
元々旅行業界では、「航空会社」のダイナミックプライシングの成功により
特に、シティホテル・ビジネスホテルの間で普及し、現在では、「旅館」「リゾートホテル」でも導入されています。
しかし、「レベニューマネジメント=価格を変動させる」のみに留まってしまっている宿泊施設様が多く見受けられます。
レベニューマネジメントとは、「客単価」を変動させるだけのものではないということです。
それはなぜか??
旅館では、ビジネスホテルのレベニューマネジメントのようにはいかない
大前提として、「稼働率90%以上のホテル」と「稼働率70%以下」のホテルでは
レベニューマネジメントの「レベル(難易度)」は大きく異なります。
誤解を恐れず言えば、都市部の「稼働率90%」のホテルのレベニューマネジメントは
「数字のお遊び」だけで、意外と出来てしまいます。(=出来ているように見えているだけ)
というのも、すでに稼働率90%(特にビジネスホテル)が見えてしまっているだけに、
競合先の価格をチェックし、それに追随していれば、それなりの形になってしまうからです。
(価格変動に失敗したからといって、稼働率90%のホテルが50%になることはないですよね?!)
でも温泉地などの「旅館」や「リゾートホテル」ではそうはいきません。
稼働率40%(特に平日)の日もあれば、90%以上(特に休前日)の日もあり、1ヶ月のデイリーの稼働率はかなりデコボコです。
つまり、「旅館」「リゾートホテル」のレベニューマネジメントは、「数字のお遊び」だけでは、絶対に成功しません。
本日はここまで。
次回、「レベニューマネジメントの勘違い」〜旅館がなすべき方法とは②〜
を投稿させていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。